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OREYALは、いい商品/サービス/人を輝かせることによって世の中に価値を増やすために、最適なマーケティングプランを考えて実行するところまで一緒にやる会社です。
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高畑です、
面白い話(実話)がある。
当時のアメリカのクラシック界で最高の演奏家と呼ばれた、バイオリニストのジョシュア・ベルさん。コンサートともなれば、300ドル(3万円以上)のチケットがいつも売り切れる。
そんな彼が、地下鉄の構内でバイオリンを演奏した。人々は彼の並外れた才能に気付くのか?それとも、他の路上ミュージシャンにするのと同じように、何も気にせず歩き去ってしまうのか?
(※これは『ワシントン・ポスト』紙が行った有名な実験だ)
ベルさんは45分間演奏した。その間、通り過ぎた人は1070人。チップをくれた人は27人で、曲を聴こうと足を止めた人はわずか7人だった。彼が稼いだ総額は、3217円だったそうだ。
何が言いたいかというと、それだけコンテクスト(背景/見せ方)が大事だということだ。
そして、商品の「コンテクストの設定」を、ポジショニングと言う。
ポジショニングを適切にすることで、不明確で関連性の低い商品が、明確で絶対に欲しいと思われる商品に変わるのだ。
あなたが扱っているのが比較的高額商品の(しかも安い類似商品がある)場合、ポジショニングが非常に大事になってくる。
と言うのも、まったく同じ商品であっても、見せ方によって価格はかなり変わってくるからだ。
逆に、ポジショニングという初期設定が優れていれば、たとえセールスが下手であっても、あなたの商品の魅力はすぐに伝わり、お客さんが続々と集まり、長く愛されるようなヒット商品を生み出すことができる。
ウォーレン・バフェットさんの言葉でこんなものがある。
「どうすればボビー・フィッシャーを倒せるか? チェス以外のゲームで勝負するのだ」
(※ボビー・フィッシャーは、天才と呼ばれたチェスの世界チャンピオン)
というものがある。
要するに、勝ち目のない土俵で戦うなということ。
自分の得意分野で(得意の市場を作って)勝負しよう。
高畑昌史
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